主婦の証明方法

【ご質問】

私は主婦業をしていますが、今回交通事故に遭ってしまいました。

主婦の場合には家事労働ができなくなった分の休業補償を受けることができると聞きましたが、保険会社の方から、主婦であることが確認できる資料を出してほしいと言われました。

もっとも、主婦業をしているからといってお金をもらっているわけでもありませんので、どうやって主婦であることを証明すればよいのでしょうか。

【回答】

主婦であることは、以下の資料で証明することが考えられます。

 ① 住民票(同居の家族を証明します)

 ② 家族構成票(任意の書式で記載することで足ります)

 ③ 陳述書(家族構成や具体的に担当している家事の内容を記載します)

【解説】

1 主婦とは

主婦であることを証明するためには、そもそも主婦とは何かということを考える必要があります。

この点、主婦とは、「一家の中で家庭生活のきりもりを中心となって行なっている女性」と定義されています。

家庭生活の中を切り盛りするということですが、言い換えれば家事や育児を担当する者、ということになります。

 

2 主婦の証明方法

1人暮らしの場合には家事労働の休業損害を考えることは難しいということは「1人暮らしの場合の休業損害は請求できるか」のページで解説しましたが、逆に言えば、家族と同居している場合には、家事労働の休業損害を考えることができるといえます。

そこで、主婦であることを証明するためには、同居の家族がいることが確認できる資料を提出することになります。

公的な書類として信用性が高いものとしては住民票が挙げられます。

また、自己申告となりますが、本人や親族から、同居の家族構成を記入してもらうという方法もあります(「家族構成票」)。

さらに、同居の家族構成ととともに、具体的な家事労働への支障の内容を明らかにするために、陳述書を提出するという方法もあります。

主婦の休業損害が問題となる事例では、主婦かどうかということだけでなく、休業損害として認められる期間や金額が問題となることも多いといえます。

主婦としての証明とともに、主婦としての休業損害の内容を証明することも意識しましょう。

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