交通事故の過失割合とは? 誰がどのように決めるのか(基本を解説)

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はじめに

交通事故が発生した場合、当事者間でどちらにどの程度の責任があるかを数値で示したものが「過失割合」です。過失割合は損害賠償金の額に直結するため、被害者にとって非常に重要な問題です。

本記事では、過失割合の基本的な考え方、決定の仕組み、保険会社の提示に対する対応方法を解説します。

1. 過失割合とは

過失割合とは、交通事故の発生について当事者それぞれにどの程度の不注意(過失)があったかを割合で示したものです。たとえば「加害者80:被害者20」の過失割合であれば、被害者の損害賠償金から20%が差し引かれます。

損害賠償金が1,000万円の場合、被害者の過失が20%であれば、実際に受け取れる金額は800万円となります。過失割合が10%異なるだけで、受け取れる金額に100万円の差が生じることになります。

2. 過失割合は誰が決めるのか

過失割合は、最終的には当事者間の合意(示談)または裁判所の判断によって確定します。実務上は、加害者側の保険会社が過失割合を提示し、被害者がそれに同意するかどうかという形で交渉が進みます。

保険会社が過失割合を算定する際に参照するのが、「別冊判例タイムズ38号(民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準)」です。この書籍には、事故類型ごとの基本過失割合と修正要素が掲載されており、裁判実務でも広く用いられています。

ただし、保険会社の提示する過失割合は、必ずしも被害者にとって正確なものとは限りません。保険会社は自社の支払額を抑えたいという立場にあるため、被害者の過失を実際よりも大きく主張してくることがあります。

3. 過失割合の決定に影響する要素

過失割合は、主に以下の要素によって判断されます。

  1. 事故の類型:追突事故、交差点での出合い頭事故、右折車と直進車の事故など、事故の形態ごとに基本過失割合が定められています。
  2. 道路状況:幹線道路か否か、見通しの良い交差点か否か、信号の有無などが考慮されます。
  3. 当事者の行為:信号無視、速度超過、前方不注視、合図の有無など、事故発生に寄与した行為が評価されます。
  4. 修正要素:夜間、児童・高齢者、著しい過失、重過失などの事情がある場合、基本過失割合が修正されます。

4. 過失割合に納得できない場合

保険会社から提示された過失割合に納得できない場合は、安易に同意する必要はありません。ドライブレコーダーの映像、目撃者の証言、実況見分調書などの証拠をもとに、反論することが可能です。

弁護士に依頼することで、判例タイムズの基準に照らした正確な過失割合の分析と、保険会社に対する交渉を代行してもらうことができます。

まとめ

過失割合は損害賠償金の額を直接左右する重要な要素です。保険会社の提示をそのまま受け入れるのではなく、事故類型や修正要素を踏まえた正確な割合であるかを確認することが大切です。過失割合に疑問がある場合は、弁護士にご相談ください。

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