ライプニッツ係数とは
ライプニッツ係数とは,交通事故などの 人身損害事件における損害賠償のなかで、長期に発生する介護費用や就労機会喪失や減少による逸失利益など、時間と関係する賠償金を一時金に換算する方法をいいます。
逸失利益とは,交通事故被害によって,将来もらうはずだった収入の減少分を指します。
賠償金一括払の考え方
交通事故による損害賠償請求の場面では,定期金賠償が認められるような例外を除き,賠償額は一括で支払われることが原則です。
もっとも,交通事故によって深刻な後遺障害が残り,本来だったら定年まで働くことができたはずだったのに,30歳でもう働くことができなくなってしまった場合には,相当な逸失利益が発生することが考えられます。
定年が60歳だとしても,残り30年は働くことができなくなった場合,逸失利益はどのように計算するのか,という問題が生じます。
中間利息控除の考え方
さきほども申し上げたように,損害賠償は一括で支払われることが原則です。
一方,交通事故の後遺障害による逸失利益は,交通事故による 後遺障害が残存したことで働けなくなったことに伴い,被害者に生じる今後の減収分を指します。
逸失利益による減収分は,1年後の分,2年後の分,3年後の分…と,後遺障害が残る期間まで, 毎年発生していくことが予想されます。
もっとも,損害賠償は一括払が原則であるとしても,10年後にもらうはずの年収分を,いますぐもらうとした場合,10年先の年収を同じように評価しても良いのかという問題があります。
そこで、将来受け取るはずの金額を現在一括で受け取るものとして評価し直す計算方法を「中間利息控除」といい、その計算に用いられる係数を「ライプニッツ係数」といいます。現行民法404条の法定利率は年3%ですが、事故時期によって適用利率が異なる場合があるため、具体的な算定では事故日と損害項目を確認する必要があります。
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