5 後遺障害等級認定申請のポイント
□ 被害者請求と一括請求のメリット・デメリット □ 認定申請から結果が出るまでの期間 |
□ 被害者請求と一括請求のメリット・デメリット
後遺障害等級認定申請申請には,被害者請求(自賠法16条)と一括請求の2つの方法があります。
被害者請求は,被害者が必要書類等を用意して自賠責保険会社に後遺障害等級認定申請書を提出する手続であるのに対し,一括請求は加害者加入の任意保険会社が必要書類等を取りまとめて自賠責保険会社に後遺障害等級認定申請書を提出する手続になります。
それぞれの方法のメリット・デメリットは以下のとおりですが,デメリットを考えると,できる限り被害者請求の手続をとる方が良いでしょう。
被害者請求 | 一括請求 | |
メリット | ・ 提出書類を検討できる ・ 進捗状況等の確認ができる |
・ 必要書類の用意等の手間を省くことができる |
デメリット | ・ 必要書類の用意に時間を要する | ・ 被害者に不利な意見書等を提出されるおそれがある。 ・ 進捗状況等が不透明。 |
□ 認定申請から結果が出るまでの期間
後遺障害等級認定申請から結果が出るまでは,特に問題がなければ1ヶ月前後といわれています。
ですが,損害調査事務所が検討している際に疑問があれば,被害者の治療先の医療機関に照会をしたり,追加の質問書を送付したりすることがあります。
このような照会や追加質問書があったりすると,結果が出るまでに数ヶ月かかることもあります。