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症状
膵臓の一部を切除した、上腹部痛や脂肪便がある、頻繁に下痢になるなど
原因・説明
分泌機能の障害とは?
外分泌機能の障害とは以下のいずれにも該当するものをいう。
① 上腹部痛、脂肪便(常食摂取で1日ふん便中脂肪が6グラム以上であるもの)、頻回の下痢などの外分泌機能の低下による症状が認められること
② 次のいずれかに該当すること
Ⅰ 膵臓を一部切除したこと
Ⅱ BT-PABA(PFD)試験で異常低値(70%未満)を示すこと
Ⅲ ふん便中キモトリプシン活性で異常低値(24U/g未満)を示すこと
Ⅳ アミラーゼ又はエラスターゼの異常低値を認めるもの
内分泌機能の障害とは?
内分泌機能の障害とは次のいずれにも該当するものをいう。
① 異なる日に行った経口糖負荷試験によって、境界型又は糖尿病型であることが2回以上確認されること
② 空腹時血漿中のC-ペプチド(CPR)が0.5ng/ml以下(インスリン異常低値)であること
③ Ⅱ型糖尿病に該当しないこと
想定される後遺障害等級
膵臓の障害については、その程度に応じて以下のとおり後遺障害等級が認定されます。
等級 | 後遺障害 | |
---|---|---|
❶ | 9級相当 | 外分泌機能の障害と内分泌機能の障害の両方が認められるもの |
❷ | 11級相当 | 外分泌機能の障害又は内分泌機能の障害のいずれかが認められるもの |