1 交通事故の発生時のポイント
□ 負傷者の救護 □ 加害者の身分確認(氏名・住所・職業) □ 加害者の車検証・ナンバーの確認 □ 警察への通報 □ 自分の保険会社への連絡 □ 加害者の保険会社(自賠責・任意保険)の確認 □ 事故状況の記録 □ 加害者の主張の確認 □ 自動車・現場の写真撮影 □ 目撃者の主張・連絡先の確認 |
□ 負傷者の救護
事故直後では,まず負傷者の救護から行う必要があります。
負傷者の救護を怠って現場から立ち去れば,道路交通法にも違反しかねません。
□ 加害者の身分確認(氏名・住所・職業)
加害者が任意保険に加入していない場合,加害者本人に損害賠償請求をする必要もあります。事故直後に,加害者の氏名や住所,職業等を確認するようにしましょう。
□ 加害者の車検証・ナンバーの確認
運転者と所有者が異なる場合,所有者に対して自賠法に基づき損害賠償請求ができることもありますので,こちらも確認するようにしましょう。
□ 警察への通報
事故後はすぐに警察に届ける必要があります。また,警察に通報することで,事故状況の見取図等を作成してもらうことも可能です。
なお,事故直後から痛みがあったり,負傷していることが明らかであったりする場合には,「物件事故」ではなく,「人身事故」として扱ってもらうよう届出をしましょう。
「人身事故」として届出をしておかなければ,後日後遺障害等級認定申請をする際に,「人身事故証明書入手不能理由書」の提出を求められたり,事故による被害が小さいのではないかと考えられやすくなったりします。
□ 自分の保険会社への連絡
事故後は被害者が加入する保険会社にも連絡する必要があります。
被害者の方が加入する保険のうち,搭乗者傷害補償保険や人身傷害補償保険,弁護士費用特約等,利用できる保険を案内してもらうことが可能です。
□ 加害者の保険会社(自賠責・任意保険)の確認
加害者が任意保険に加入しているかどうかによって,損害賠償金の回収可能性が大きく変わってくることになります。
また,強制加入保険である自賠責保険にも加入していない場合には,政府保障事業による被害補償を検討しなければなりません。
今後の方針にも関わりますので,加入している保険会社はしっかりと確認するようにしましょう。
□ 事故状況の記録
時間の経過とともに,事故に関する証拠物等はなくなっていきます。
事故の痕跡が残っている早い段階で,記録化に務めるようにしましょう(写真や録画等)。
□ 加害者の主張の確認
時間の経過とともに,事故状況に関する加害者の説明が変わっていくことも珍しくありません。
できる限り早い段階で加害者の言い分を書き留めるなどしておきましょう。
□ 自動車・現場の写真撮影
自動車の破損状況等は,事故の状況を推測させたり,被害者への衝撃の大きさを推測させたりする証拠になります。
廃車等をする前に,破損状況等が確認できるよう写真を撮影しておきましょう。
□ 目撃者の主張・連絡先の確認
後日事故態様が争いになる可能性もありますので,事故現場に目撃者がいる場合,目撃者の目撃状況や連絡先を確認するようにしましょう。