4 後遺障害診断書作成時のポイント
□ 症状固定日はいつか □ 自覚症状の記載漏れはないか □ 各種検査は受けているか □ 考えられる後遺障害のチェックに漏れはないか |
□ 症状固定日はいつか
後遺障害診断書には,「症状固定日」を記載する欄があります。
多くは後遺障害診断書作成時の受診日になりますが,記載日が受診日と異なって記載されることもあります。症状固定日をいつと記載してもらうことがよいかは事案によって異なりますので,よく検討する必要があります。
□ 自覚症状の記載漏れはないか
「自覚症状」欄に記載された内容も,後遺障害等級の有無の判断材料となります。
被害者の方が感じている自覚症状があっても,「自覚症状」欄に記載がなければ,そのような自覚症状はないものと扱われてしまいます。
記載漏れのないよう,担当医の方にしっかりと伝えておく必要があります。
□ 各種検査は受けているか
後遺障害診断書作成の前から問題となることですが,後遺障害等級の判断に必要な検査(レントゲン撮影,MRI検査,CT検査等)は受けているか確認しましょう。
また,神経症状による後遺障害等級を検討する場合には,各種神経テスト(スパーリングテスト,ジャクソンテスト)等の検査結果も記載してもらう必要があります。
□ 後遺障害のチェックに漏れはないか
本来であれば複数の後遺障害が考えられるにもかかわらず,1つの後遺障害しか記載されていないということもあります。
検討されている後遺障害に不足はないか,受傷内容や治療経過から,予想される後遺障害の確認をすべてしてもらっているかどうか確認しましょう。