症状
嗅覚脱失又は嗅覚減退
原因・説明
検査方法
嗅覚障害の診断は、①T&Tオルファクトメーター、②アリナミンPテストの2つがあります。但し、②アリナミンPテストは、嗅覚の減退の判定については必ずしも有効ではないとされたケースもあることから留意が必要です。
想定される後遺障害等級
鼻の欠損がなくとも、嗅覚の機能障害が認められた場合には後遺障害等級が認定されます。嗅覚障害の程度によって、後遺障害等級は以下のように分類されます。
等級 | 後遺障害 | |
---|---|---|
❶ | 12級 | 嗅覚脱失 |
❷ | 14級 | 嗅覚減退 |
嗅覚障害の問題点
後遺障害等級が認定された場合、損害額の算定にあたっては逸失利益も損害として含まれることが一般です。
しかしながら、嗅覚障害の場合、将来の労働能力に影響するかどうかが問題となり、ひいては逸失利益が認められるかどうかが問題となることがあります。この点、相手方保険会社と交渉する必要があります。