被害者属性 | 被害内容 | 部位別後遺障害 | 後遺障害等級 | 事故態様 | 事故状況 | 賠償額 | |
受任前 | 受任後 | ||||||
給与所得者(会社員) | 10〜12級 | 顔(眼・耳・鼻・口) | 12級 | バイク対車両 | バイク | 0 | 500万円 |
以下の事例は、匿名性を担保するために一部を抽象化しています。実際の交通事故事案の解決例のご参考としてご参照ください。
相談前の状況
依頼者は、バイク運転中に車との接触事故に遭い、顔に大きな傷を負いました。この傷跡は目立つもので、日常生活においても心理的負担となる「醜状障害」と呼ばれる状態となっていました。しかし、加害者側からは一切の賠償金提示がなく、依頼者自身もどのように対応すればよいのかわからず、非常に困惑していました。また、事故後の治療費や精神的なダメージも大きく、経済的にも厳しい状況に置かれていました。
相談後の対応
当事務所が受任した後、まず依頼者の怪我の程度を正確に把握するため、医療機関と連携して詳細な診断書を取得しました。特に、顔に残る傷跡については、その深刻さが今後の生活に大きく影響するものであることから、後遺障害認定の手続きを迅速に進める必要がありました。
当事務所では、依頼者のケースが「顔面の醜状障害」として後遺障害等級12級に該当する可能性が高いと判断し、後遺障害の申請を行いました。審査の結果、無事に12級が認定されました。この認定により、依頼者は後遺障害慰謝料や将来の治療費等を含めた損害賠償を請求できる立場となりました。
次に、加害者側と交渉を開始し、賠償額の調整を進めました。事故当初、加害者側からの賠償金の提示はありませんでしたが、後遺障害の認定がなされたことを受け、最終的に500万円の賠償金を獲得することができました。
担当弁護士からのコメント
今回のケースでは、依頼者が顔に負った傷跡が日常生活や仕事に大きな影響を与えるものであり、適切な賠償を受けるためには後遺障害の認定が非常に重要な要素となりました。加害者側から賠償金の提示がない状態であっても、適切な法的手続きを踏むことで、依頼者の権利を守ることができるという点を強く実感した事例です。
また、顔に残る傷跡という外見上の障害は、精神的な負担も大きく、単なる身体的な痛みだけでなく、心理的な影響についても十分に配慮する必要があります。当事務所では、依頼者の精神的なケアも含め、適切な解決を目指して対応させていただきました。
結果として、500万円の賠償金を獲得できたことにより、依頼者の今後の生活が少しでも安定することを願っています。事故に遭われた方が適切な権利を守るためにも、早期に弁護士へ相談することもご検討ください。
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