【解決事例】停車中に玉突き衝突被害を受けた会社員が 裁判基準どおりの傷害慰謝料等を早期示談で獲得した事例

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相談前の状況

ご依頼者は買い物を終えて帰宅する途中、信号待ちの列に並び停止していました。前後の車両を含め3台が縦に並ぶ形となり、依頼者は中央の2台目に位置していました。信号が青に変わった直後、最後尾の車両が前方不注意のまま発進し、ブレーキを踏むことなく依頼者車両へ追突。さらにその衝撃で依頼者車両が前方の1台目にも接触する玉突き事故が発生しました。

事故直後から腰部痛、頸部痛のほか、上肢・下肢のしびれも生じ、救急搬送先でむち打ち症(頸椎捻挫)および腰椎捻挫と診断されました。仕事はデスクワーク中心でしたが、長時間同じ姿勢を保てず欠勤・早退が続き、生活面でも家事や趣味に支障を来すようになりました。加害者加入の保険会社からは早期の示談提案がありましたが、提示額が適正かどうか判断できず、また治療の長期化も不安だったため、当事務所へご相談にいらっしゃいました。

相談後の対応

(1)医療調査と症状固定時期の見極め

医療照会により診療録・画像データを精査し、主治医と連携して通院計画を立案。症状の経過を月ごとに記録し、「症状固定」を性急に判断しない方針を徹底しました。結果として通院は延長でき、しびれ症状の改善も確認できました。

(2)賠償項目の洗い出しと算定

治療費・通院交通費・休業損害に加え、後遺障害非該当であっても請求可能な入通院慰謝料を裁判基準(いわゆる赤い本基準)で算定しました。

(3)交渉戦略と示談成立

保険会社の当初提示額は低額でしたが、当事務所は裁判基準ベースで請求。医学的資料に基づく通院の必要性や休業損害の根拠を詳細に説明しつつ、訴訟提起を辞さない姿勢を示したところ、保険会社は当方の請求額を概ね受け入れ、交渉によって示談が成立しました。慰謝料については裁判基準をベースに認定され、依頼者は適正な賠償金を受領できました。

担当弁護士からのコメント

追突事故は過失割合が明確な反面、「軽傷だから」と早期示談を勧められやすい傾向があります。しかし痛みやしびれは時間差で顕在化することが多く、漫然と示談に応じると、治療費の打ち切りや慰謝料の過少評価につながりかねません。

本件では、医療機関と密に連携しながら通院経過を丁寧に記録したこと、そして裁判例に裏付けられた賠償基準を粘り強く主張したことが、結果として早期かつ適正な解決に結びつきました。

事故直後の受診・相談が早ければ早いほど選択肢が広がりますので、お身体の不調や保険会社の対応でお悩みの方は、ぜひお早めに専門家へご相談ください。

当事務所では、依頼者の生活再建を第一に、医学的裏付けと法律的根拠に基づいた交渉を心掛けております。

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